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大阪市民もよく分かってない「大阪都構想」。結局、誰が得して、誰が損をするのか?

 個人的にはあんまり政治に興味ないんですが、今回は一応、自分の住んでいる地域の話にかなり深く関係のある事として、ちょっと真剣目な記事を書いてみます。


 あくまで中立的な立場、個人的には「大阪都構想」賛成派/反対派のどっち派でもありませんが、一部、「大阪はこうした方が良いのでは?」的な意見も書いているので、読んだ方で気分を害しちゃったらごめんなさい。

大阪都構想とは結局なに?


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 「大阪都構想」ーーすでに様々なメディアでいろいろと議論されてはいるんですが、いまいち釈然としないんですよね。


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大阪都構想とは、ざっくり言えば、大阪市を4つの特別区に分けてしまおうという話(※特別区の分け方については最終確定じゃない)です。これにより、「お金持ちな大阪市、貧乏な大阪府」という状況を改善していこうというわけです。


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 ここで「あれ?」と思った方も多いはず。


 テレビなんかを見ていると、「大阪=貧乏」というイメージがあるかもしれませんが、実は、大阪"市"は結構潤っていて、年々、負債が減っています。一方で、大阪"府"の負債は増える一方。つまり、貧乏というか、お金がないのは大阪"府"なのです。


 大阪都構想には、こうしたアンバランスな状況を改善する狙いがあります


 ちなみに、「大阪都」構想といってはいますが、今回のW選挙で「大阪都」が誕生するわけではなく・・・。

「大阪都」誕生には国会での決議も必要


 あんまり知られていないんですが、「大阪都」になるためには、大阪府と大阪市が賛成すればよいのではなく、国会で新たな法律を作る必要があります


 これは、地方自治法に「都道府県の名称は法律で定める」という条文があるため。あくまで、今回の大阪市長・大阪府長選挙は、「大阪都構想」という考えを進めてよいのかという是非を問うためのものです。


 誰が今後の大阪を担うか決まったところで、突然住所が変わるわけではないのでご安心を(笑)

「大阪都構想」のメリット・デメリット


 以前(2015年)、橋下徹さんが大阪市長をやっていた際に、「大阪都構想」の選挙になって、橋下さんは惜敗。政界から姿を消しました。懐かしいですね。


 当時、大阪都構想によって年間数千億円の削減効果があると言われていましたが・・・。


 実は、効果がないばかりか、大阪都を実現するために、1500億円もの費用が必要だという話も出ています。しかも、結構前からずっと。こうした巨額の費用面については、「大阪都構想」を推進した橋下さんも、当時から、「価値を財政効果に置いていない」と発言したことで話題になりました。まあ、これが敗戦の一番大きな原因になったと言っても過言じゃないかもです。


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 また、多くの人にとって耳に残っていると思われるのが、「二重行政の解消」。


 実は、これも微妙なところで、一部では上の図のように、三重行政になるのではないかという指摘すら出ています。


 こうした情報を総括すると、「大阪都構想には、デメリットしかない?」と思われるかもしれませんが、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないというのが実情なんです。言ってみれば、「正直、やってみないとよく分からない」。今の大阪府は大赤字の行政。このままじゃいけないのは明白ですが、「それを解決するのが大阪都構想なのか?」と問われれば、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


 「あーでもない」「こーでもない」と議論をしていくうちに「大阪都構想」はうまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。


 会社で働いていても同じようなことってありませんか?


 「なんかよくわからないけど、やってみたら意外とうまくいった」(※またはその逆)みたいな・・・おそらくですが、この「大阪都構想」については、賢い人たちや有識者といわれる人たちが様々な議論や試算を実施してはいるものの、実際にやっていないから、「机上の空論」的な感じになっているのではないでしょうか?


 メディアで偉い人たちが議論しているのを見ていても、はっきりとメリットとデメリットを分けて説明しているのを見かけません。具体性に欠けるというか。これはつまり、メリットやデメリットがはっきり言えない、見えない(=メディアは間違ったことを言えない)からというのが根底にあると思います。と言ってアレだけど、正直、「大阪都構想」試しにやっちゃおう的なノリでやって、失敗したときの末路・・・。←今これな気もする。

「総合区」という考え方もある


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参照元:大阪市


 これまで、大阪維新の会が推している、5つの「特別区」ができるという話を中心にしてきましたが、実は「総合区」っていう考え方も、以前から公明党が推しているほか、自民党もこっち側の意見です。


 さっきまでの「特別区」が「大阪市を壊そう」的な風潮だったのに対して、「総合区」は「大阪市を残したままで『"新"大阪市』を作ろう」的な考え方です。


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 この図は自民党が作った表なので、「総合区が最強」的な雰囲気になっていますが、個人的にこれも別にどうとは思いません。


 総合区については、自由民主党大阪府連副政調会長の柳本さんが以前BLOGOSでこのようなイメージを発言しています

 例えば「公園が草ボウボウで何とかしたい。」という地域住民の声があって、区役所に行っても「公園事務所に問い合わせてみて下さい。」という答えが返ってきます。もしくは、区役所でその声を受けてもらったとしても、状況や結果は公園事務所から地域住民へ返すことになるでしょう。


 また、道路のデコボコなどに対する声に対しては、同じく区役所ではなく、工営所というところが対応をする事になるでしょう。


 この様に、現在の区役所は住民からの声に応える権限・機能を持ち合わせていないのです。結果的に、区役所でのワンストップサービスができていない状況があり、区民にとっては地域や家庭などにおいての悩みを何処に問い合わせれば解決してもらえるのかが分からないことになってしまっているのです。


 この状況を解決するのが総合区の考え方です。総合区にする事によって、総合区は今の行政区以上の権限を与えられる事になります。よって、与えられた権限に関する地域住民からの問い合わせに対して、直接「総合区」から応えうる体制になるのです。


 今の区がそのまま残るとは限りませんが、総合区ができることによって、今の区長よりも権限の強い総合区長が誕生。これにより、いろいろな住民の声に対応できるようになるというのが趣旨ですね。


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 ちなみに、「総合区」にすることによって、「特別区」構想よりは公務員が少なくなるうえ、初期費用が劇的に少なくなるなどのメリットが提示されていますが、これも100%信用できたものではないので、個人的には話半分に聞いておくのが良いのかな、と思っています。

headlines.yahoo.co.jp

 また、この記事に詳しく書かれていますが、おおさか維新の会は総合区を主張する公明党を取り入れようと(?)、総合区に対しても寛容な姿勢を見せたんですが、その後、公明党の反応は芳しくなく・・・一体、どう転んでいくのやら?

「大阪都構想」誰が得して誰が損する?


 さて、そんな「大阪都構想」ですが、一体だれが得をして、誰が損をするのか、具体的に考えていきます。


 まずは得をする人たちから。この大阪都構想、はっきりと言えるのは、大阪市の税収がほかの大阪府内の市区町村に流出するということです。


 冒頭で書いたように、大阪市外の自治体は貧乏な状態ですから、そうした自治体のエリアに住んでいる方々にとっては、少なからず恩恵が生まれます。これは選挙後に色々と方針が掲げられていくのでしょうが、福祉の部分や公共施設の増設、改修など、様々考えられるでしょう。


 一方、大阪市に住んでいる人たちは、一時的に損をする可能性が高いですよね。だって、せっかく収めた税収が流れていくんですから。巨額の初期費用を賄うには、大阪市の税収が必要不可欠です。また、大阪市の税収が流出することによって、大阪市の予算も当然減ります。


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参照元:今さら聞けない大阪都構想


 このように、大阪市ではいろいろな施策を実施して、他府県との差別化を図っているんですが、これらもなくなる可能性が高くなります。この記事の中で、唯一私の意見になりますが、個人的には「敬老パス」は必要ないんじゃないかなと思っています。


 もちろん、これまで国を作り上げてきた功労者の老後を支援するというのは良い考えですが、府や市としての力をつけるには、これからの人=幼児や小児、そして中高生くらいまでに予算を配分すべきなんじゃないかと思っています。


 必要なところには、多すぎるくらいの予算をつける、このくらい思い切った事があってもよいのではないかと思っています(自分が高齢者じゃないからこういうことを言っているのではなく、高齢者になるまでに、しっかりと老後だれの助けも借りなくても生きていくことができるくらいにはお金をためておくべきだというスタンスです)。


 ちなみに、こうした点が過剰にあおられたことによって2015年の橋下さんは敗れたといってもよいかもしれません。


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参照元:総務省


 投票率が低いことはご存じのとおりですが、やはり若年層の低さは際立っています。大阪市に住む高齢者にとっては、先の敬老パスは大切。これがなくなる可能性があるなんて聞いたら、そりゃあ選挙行きますよね(笑)



 不透明な部分も多い「大阪都構想」議論ですが、実はそうこうしているうちに選挙なんですよね。統一地方選挙は4月7日。あなたはどの候補者に入れますか?


【追記】
www.jcp.or.jp


 27日に放送されたこの番組見ましたか?この時の吉村さんと松井さんは、結構歯切れが悪かったなー。自民党・公明党、連合大阪推薦の小西さんがすごく優勢でまっとうな意見に感じる番組だった。難しいのは、費用面は試算できても、未来の可能性的な部分っていうのは試算が難しい点。吉村さんと松井さんだからこそできたといわれる「大阪万博」誘致。今後IRの誘致も控えているが、そっちはどうなる?

 そして、一方で都構想実現には膨大な費用がかかる点については、この二人も認識しているみたい。感覚的には、そのあたりの攻防になるのかな?